ひふみよ行ってきた その1


6.10 NHKホールで行われた、小沢健二 コンサートツアー「ひふみよ」に行ってきた。

小沢健二という人が、一般にどう受け止められているかは知らないが、僕にとっては渋谷系でも王子様でもなく、松尾スズキ・太田光と同じに尊敬する人物の一人である。(松尾スズキも小沢健二を天才と思っているらしい)

僕が小沢健二の音楽に出会ったのは大学1・2年生の頃だったか、これまた音楽好きの友人鈴木くんに借りたファーストアルバム「犬は吠えるがキャラバンは進む」だった。フリッパーズギターとしての活動こそ知っていたものの、その後の活動については特に意識することなく、どちらかというとうさぎちゃん的なアイドルっぽい印象のまま素通りしていた。そしてこのアルバムは、僕のなけなしの金をはたいて買ったCDウォークマンを、半年以上占有し続けたのだった。
「球体の奏でる音楽」が出たあとの数年後の出会いだったので、すでに活動を休んでいる時期ではあったが、「LIFE」はもちろん、ライブビデオしかり、すべてのシングルやアルバムを漁った。
そして鈴木くんとも大いに語らい、共有し、「天使たちのシーン」にいたっては、今までに聞いた邦楽の中でもっとも優れた歌詞としてまた思いを共有した。
悔やんだのはひとつ。あまりに遅かった出会いのために生で見ることができないというどうしようもない事実。

それが、10年を経て見ることができるという。こんな夢のようなことがあろうことか!

そして昨日、そんな今では10年以上前になるぼんやりとした記憶をたどりつつ胸を躍らせ、また、この10年以上も活動をほぼ休んでいた小沢健二がなんでまたコンサートを敢行しようとしたのかと(見終わった後になんとなくわかった気もしたが)頭をぐるぐるさせ、NHKホールに向かった。

室内灯が消え幕が開く。

<つづく>

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