アルゴリズムと、マドレーヌ

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文字を書くこと。わたしには、文字を読むことへの憧れと、書くことへの憧れがある。

本の世界に夢中になれる人は、静かに何時間もの有意義な時間を過ごし、色々な言葉を知って、それを心の引き出しにしまっていく。そのストックされた言葉を自由に出し入れし、繰り出される思考や言動には、知性や色気が漂う。

一方、自分は本を全く読まないわけではない。ただ、読んだ先から内容を忘れてしまい、言葉の引き出しは一向に増えない。自分の脳のつくりは、どうにも言葉を蓄えるのがうまくないらしい。

幼少期を振り返っても、教科書の文字はちっとも頭に入ってこなかった。そんな読書が不得意だったわたしが、唯一繰り返し読んでいたのが『わかったさんのマドレーヌ』という本だ。

内容はほとんど忘れてしまった。けれど、クリーニング屋のわかったさんが、何かの拍子に不思議な世界へ迷い込み、ひょんなことからお菓子作りに勤しむ。そんな描写をふわりと覚えている。 本の隙間から甘い香りがしてきそうな、愛らしい挿絵。わたしの記憶に残る読書体験だ。

しかしながら、わたしは甘いものが大好きな子どもではなかったし、大人になった今もマドレーヌを好んで食べない。お菓子作りが趣味になることもなかった。あんなに「わかった、わかった」と軽快にレシピを教示いただいたのに、今のところわかった氏に報告できることは何もない。面目ない。

けれど、こうして今、わたしは「書くこと」に向き合っている。 憧れていた知性や語彙力は手に入らなかったけれど、あの本のページをめくった時に感じた「どこかへ連れていかれる高揚感」や「甘い記憶」を、今の自分の言葉で手繰り寄せようとしている。

わたしの引き出しには、まだ立派な言葉は入っていない。 けれど、あの本の隙間から漏れ出していた豊かな空気は、たしかに今のわたしの感性に溶け出している。 

だとしたら、この「まだ何者でもない文章」を書いていることこそが、わたしからわかったさんへの、精一杯の成果報告と言えるのかもしれない。

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ここまでの文章には、自ら綴った文章をブラッシュアップするためAIが関わっている。
わたしの辿々しい文章を読みやすく、伝わりやすいリズムへアップデートされた。わたしなりにAIと楽しく向き合うために実施してみたのだ。

これは「文章を生み出すことに憧れがある」という内容を綴っていることに対して違和感があり、少し感情が揺れた。(もちろんネタも構成も文章も自分で書いた企画)

少し続けてみようと思う。何かが見えてくるかもしれないし、何かを会得するかもしれない。*公にするかもしれないし、しないかもしれない。

わかった氏にはいつかこの取り組みの報告もできるかもしれない。無論、さすがのわかった氏も知ったこっちゃないだろう。

ウザくて申し訳ない。

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