こんにちは。櫻井です。
ジムに通った結果が出て、ここ1年で10kgの増量に成功しました。
今でこそ健康そのものですが、半年ほど前はあまりの忙しさで身も心もボロボロでした。
今回はなにがあったのか、なぜそんな状態になったのか、そこからどう立て直したのかを書いていきたいと思います。
何があったか
大きな改修依頼から細かい更新依頼までとにかく色々な仕事をいただき、休む暇もないような状態になっていました。
当然エンジニア全員てんてこまいなのかなと思いきやそんなこともなく、1人は遅くまで残業が1週間くらい続いていて、1人は定時をちょっと過ぎたら上がるような状態が少し続いたりしていました。
そんな状態を察知することができずに負担が集中し続けてしまった結果、スタッフの1⼈が体調を崩し、少し⻑めの休養をとることになりました。
エンジニアが1⼈減ったことで全体の仕事量は減りましたが、エンジニア⼀⼈当たりの負担は変わらないどころか少し増えました。
そんな折、僕もコロナに罹り休養をせざるを得ない状況になりました。
エンジニアが1人になってしまい当然仕事が回らない状況で、急遽業務委託の方に助けていただいたり、スケジュールを調整していただいたり、いろんな人に助けてもらいました。
一時は1人になってしまったエンジニアは再び3人に戻り、なんとかエンジニアの仕事は落ち着きを取り戻しました。
なぜそうなったか
エンジニアの仕事がようやく落ち着き、なぜこんなことになったのか原因を考えました。
これまでエンジニアは基本的に1案件に1人が入る形で業務に当たっていました。
大きい規模の案件になると2人アサインしてもらうことはありましたが、あくまで納期に間に合わない可能性がある場合で、ある程度進行した後からリソース不足を補う形でした。
アサインが必要な時、まずはディレクターさんに相談する形で、エンジニア同士での会話で人が動くことはありませんでした。
あくまでエンジニアは個々で働く形が基本で、助け合いなんてほとんどない、個々の集まりでしかありませんでした。
なので当然、各々がどれくらい空きがあるのかを把握していない状態で、「みんなきっと忙しい」と思っていたから限界がくるまでヘルプをお願いできていませんでした。
チームになるために変えたこと
幸いなことにエンジニア同士が歪みあっているわけではなく単純に個々での働き方しか知らない状態でした。
しかし、個々での働き方しか知らないからこそエンジニアをどうやって助け合えるチームに変えればいいのかがわかりませんでした。
いきなり「これからは助け合って仕事をしていこう」と言ったところで助け合えるわけがありません。
結局同じように抱え込んでしまうスタッフが出ることは想像できます。
そこで助け合える仕組みを考えました。
最初に思いついたのはガントチャートを作成し、各々が抱えている仕事量を可視化することでした。
今までも会社全体のスケジュール管理はディレクターさんがスプレットシートにまとめてくれていましたが、それだけではエンジニアが抱えている仕事量まではわかりにくい状態でした。
なのでエンジニア用に仕事量がわかる詳細なスプレットシートを用意すればいいんじゃないかと考えました。
しかし、ただ用意しただけでは絶対に1ヶ月もしない内に誰も書き込まず、見なくなるだろうと思いました。
どうしたら継続できるか考えていた頃、病院に勤めていた知人からブリーフィングのことを聞きました。
病院では出勤するとまず患者さんの容態の報告と今後の方針について話すそうです。
この話を聞いた時、僕はこれは使えるなと思いました。
ネットでも少し調べ、自分たちに合うように形を変えて、ブリーフィングを実施することにしました。
ガントチャートを活用しながら、前日と当日の仕事状況や予定を、毎日簡単に話すという内容です。
いきなりこの2つの実施を聞き入れてくれたエンジニア陣には感謝しかありません。
どう変ったか
今日まで実施した施策はこの2つだけです。
しかし、この2つで十分な効果が出ています。
ガントチャートのおかげで仕事が1人に集中するようなことも無くなりましたし、少しスケジュールが押してもすぐにヘルプが呼べる体制が出来上がりました。
ブリーフィングの実施は最初はガントチャートを継続することが目的でしたが、コーディングしている中で躓いたところがあればすぐに把握してお互いにアドバイスできるようになり、結果的に制作速度も上がったように思います。
チームになれたエンジニアのこれから
これまでバラバラだったエンジニアが助け合えるチームに生まれ変われたことを嬉しく思いますが、まだまだ変化の必要を感じています。
chatGPTが出てきたり、ノーコードツールが出てきたり、変化が早いエンジニアの領域で今まで通りの成長速度ではとてもついていけないと思っています。
これからの時代についていけるように助け合いながらチームで成長していける仕組みを今度は考えていけたらと思います。